「池間島を讃えて」

母の介護の為、生まれ故郷、池間に帰ってきたが、母が天寿を完うしたので、

残された畑で日々、農業をしている者である。

観光ではないが、わが池間島の自然は心を豊かにし、安らぎをあたえてくれる

かけがえのないものだ。

かん木の梢をわたる風の音、さとうきびの葉のそよぎ、

今は一周道路という整備された道路もあるが、一歩、畑の奥に入れば、

幼き頃の畑道がわだちと共にあらわれてくる。

アダン林の向こうからは清々しい潮の香りがまわりの空気を一層きれいにしてくれる。

湿地や雑木林を残した、素朴な景観に足をとめる観光というのも、いいのではないか。



生活の選択肢は少ないけれど、太古以来自然とともに生きることのすごさは奥が深い。

平凡に日々やる事をやるだけの人生の価値に到達するのには、まだ小さい私。

大きなビジョンからはずれてしまう生き方でも、肯定したい。

小さな島の小さな自然が与えてくれたほんものの時間をつかもうとしている。

自然はそのままに・・・・・。

ちょっと手を加えるだけ。

美恵。